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和の庭解体から駐車場…狭くなってもしっとり「和の庭」

和の庭解体から駐車場…狭くなってもしっとり「和の庭」 第1弾

庭を造って20数年、苔も広がり、しっとりと落ち着き始めている庭を解体し、駐車場に・・・
蹲(つくばい)は新たに造り直しますが、全体的に狭くなります。

時代の流れですかね〜・・・

施工前の蹲、良い感じです〜。この蹲は、前石(手水鉢の前にある、人が乗る石)辺りから下がって水鉢が配してあります。
洒落てるな〜、わたくしめこういった下がった水鉢は好きなんです〜。
滝組したような、石の間を入って行って水鉢なんか大好きー!
・・・・って、なんだか大の趣味を公開してもしょうがないし、専門的になりそうなので止めます・・・。

この乱石組も解体されて・・・


和の庭解体から駐車場…狭くなってもしっとり「和の庭」 第2弾

しっとりした和風の庭を解体いたします・・・
職人ワッチーと応援のオオバヤッチャンと大でズバズバ切っていきます。

チェーンソーで枝を落としていきます。
お施主さまは「今までお世話になった木を切るのは忍びない・・・」という事でお酒を撒き、感謝の気持ちを表し、木達も少しほろ酔い気分で・・・。
ですがお酒に弱いわたくしめが一番ほろ酔い気分だったのは、働き具合で分かりました・・・。

伐採で一番頑張ったのはワッチー。チェーンソーでどんどん切って行き、ワッセワッセとトラックに積み込みます。

次は重機が中に入れるように景石や手水鉢、飛び石等を吊って外へ出していきます。

この辺はみんなの連携プレーで進めます!
後ろの方から声がします・・・
A 「こりゃ〜ええ石じゃ、これ捨てたらもったいないわ〜」
B 「ダメよ〜こりゃ〜、捨てんさい、捨てんさい!」
A 「何ようるんな〜、あんたも見る目が無いの〜、良さがわからんのんじゃの〜!三平さんそりゃ〜とっときんさいよ〜」
大 「いや〜これは、使わない計画なんですが〜・・・」
A 「ありゃ〜、あんたも見る目がないの〜、こりゃ〜ええ石で〜」
大 「お施主さま〜どうしましょ〜(-_-;)?」
施主様 「ま〜あんまり気にせんといて〜、舵取りが多すぎて困るんじゃ〜」
C 「こっちのええ石は、使いんさいよ〜、あれとこれも!お〜お〜そっちの斜めの石もで〜」
大・お施主さま 「は〜(ーー;)(ーー;)・・・」

そんなこんなで、時代の流れの中で変化したライフスタイル・・・時の流れの中で落ち着いたこの苔庭の解体が始まります・・・。


和の庭解体から駐車場…狭くなってもしっとり「和の庭」 第3弾

しっとり落ち着いた庭も、このように何もない〜って感じに変わっていきました。

何十年もかけてでき上がってきた庭も、あっと言う間に形を変えこの世から消えていきます。まさに「自然破壊」の小型版を行っているようなモノですかね?少々意味合いが違いますか?^^;
施主様の意向で、蹲だけは造りたい(残したい)と言うことで、場所を移して造り変えます。

ですが、駐車スペースをとった後のスペースですから、とても狭くまたすみっこに追いやられていくようで少々寂しいですが「限られたスペースの中で最高の物を造れば良いじゃないか!」と言うことで作業が進みます。

庭としてはここがメインになる部分なので、いかに変化して行くかご覧下さい。


和の庭解体から駐車場…狭くなってもしっとり「和の庭」 第4弾

解体した石垣は跡形もなく、普通に駐車場になってきていますね。
いったい庭にどれくらいのスペースが残っているのかと覗きこむと・・・図面で見た感じより狭いような感じがします・・・しょうがないですね・・・


そうこうしているうちに、駐車場も完成したようですね。
職人のミッチャンも、満足そう(^^)/
「今日も、左官の腕前が発揮できる施工現場で良かったぜ!左官の仕事で俺の右に出る者はいね〜な〜、ちょっとオッチョコチョイな俺だけど、本日は完璧な施工ができたぜ・・・フ・フ・フ・・・ミスをしたら、亀ちゃんにコッピドク怒られるからな〜、あいつはこえ〜よ〜」

なんて言ってるかどうかは知りませんが、良い仕事ができて満足そうなミッチャンでした。
ワッチーとは「思ったより狭いよね〜、何とかなるかね〜?」「なんとかするしかないでしょ〜・・・」みたいな会話です・・・

ですが、ですが、この空間が一種独特な庭に生まれ変わります!
ただ今施工中ですが、良い感じに仕上がってきています!
職人ワッチーの意地が、ここでも発揮されています。

「左官のミッチャンに負けんで〜」って頑張っています。


和の庭解体から駐車場…狭くなってもしっとり「和の庭」 第5弾

では進行中のお宅はどうなったかな?
時代の流れと、生活環境の変化で、ご主人様の大切な庭のスペースがこんな狭いところへ追いやられていきましたが・・・

だからこそ、我が社の力が発揮できるんですね。

まずは下回りの石をそろえます。
そろえていきま~す。
下回りがそろうと、主石(後ろの大きな石)の右側の段差が気になります。ここは小さめの石の石垣で納めます。こ〜んな感じで納まりました。しっとりと、いい感じですね!


次は水鉢を据えて、排水などの設備を整えます。

元々据えられていた、銀閣寺の手水鉢を使います。こういった四角くきれいに作られた鉢は、水を後ろに流します。
なぜって?
綺麗に作られた鉢は苔などをあまり付けないようにきれいなままを保ちたい。そのために水は後ろに流すのです。ま〜自流ですがね・・・。

これで全体が納まりました。何となく雰囲気が見えてきましたね。

後は筧(水が流れる所)を造ります。

今回は写真中心の説明になりましたが、次回で完成予定です。
お楽しみに〜!

和の庭解体から駐車場…狭くなってもしっとり「和の庭」 第6弾

完成いたしました。

駐車場との境目のブロックも、化粧をして色をつけました。
水が流れてくる筧も、立派な石で迫力があります。
普通よく見るのは、竹で造ってある筧。最近ではいろいろな素材を使います。

例えば、HPで紹介したタイプで言うと・・・
1、HPのイベント「第3回三和deアート展」で使った、自然の木。
https://www.sanpei1979.jp/event/eve-satoyama-art3/
2、HPのリガーデンの「RCCやっさ展示場『大和ハウス』1」で使った、ステンレスのパイプ。
https://www.sanpei1979.jp/gallery/regarden/rega-rcc-daiwahouse1/
3、HPのこれもリガーデンの「自然なスタイル」で使った、煉瓦のかけら。等など、考えれば無限ですね。
https://www.sanpei1979.jp/gallery/regarden/rega-natural-style-in-and-you/

そんなこんなで、狭い中にもこだわりが充分に詰まった、ご主人様のお気に入りの庭が完成しました。庭にばかり気を取られ、駐車場の写真撮影を忘れました・・・(-_-;)

これからも和風にしても、洋風にしても、新しくてオリジナリティーのある物を造っていきたいですね。例えば、和の素材を使った洋の庭とかその逆とか〜^^;

これまでも何度かそういった要素を含んだ庭にもチャレンジしています。

駐車場側から見るとこんな感じです。

細部までこだわって造った庭の感じがにじみ出ていますね。お施主さまからも「いい庭ができた、満足しとるよ」とご評価いただき私達も嬉しかったです。
なんだか変わったアングルでも撮ってきました(^_^)vこっちもなかなか良いでしょ〜


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